あなたに恋をしたらダメですか？

「まだ間に合うかな？」
「は、はい！」
「良かった〜」


そう言いながら店内に入ってきた人は、陽悟さん……と美人な女性の姿があった。


やっぱり陽悟さん、彼女いるよね…。そうだよね。これだけイケメンなわけだしね…。


「お席、ご案内致しますね」


そう言って、二人掛けの席へと案内した。そして、メニュー表を二人の前に差し出す。


「ご注文お決まりになりましたら、お呼びくださいね」


陽悟さんと女性に頭を下げ、引き下がろうとすると「あ。咲世ちゃん！」と、声が掛かった。


「はい、なんでしょう…？」
「んとさー、お昼は食べちゃったから飲み物だけ飲みに来たんだけどさ、このハニーラテって甘い？」


陽悟さんが指差したのは、私の大好きなハニーラテだった。それが嬉しくて思わず、笑顔になってしまう。


「甘いですけど、甘ったるくはないです！私、毎日コレ飲んでて、オススメなんです！！」
「そう。じゃあ、咲世ちゃんオススメのハニーラテにしようかな？」
「はい！……あ、お連れのお客様は、どう致しましょう？」