あなたに恋をしたらダメですか?
「ごめんね、時間取らせて。彼女にも同じものにして」
「あ、はい。かしこまりました」
陽悟さんに言われてクルッと振り向こうとすれば、また緋紗子さんがさっきの態度でわたしに言う。
「待って、私甘いの無理だから。カプチーノとかないわけ?」
「…ございます」
「じゃ、それにして」
「…はい、少々お待ちくださいね」
今度こそ、と振り向こうとすると陽悟さんに「ごめんね?」と、謝られ「いえいえっ」と笑いかけ、未知子さんの元へと急いだ。
「ハニーラテとカプチーノお願いします」
「了解、ハニーラテは聞こえたから、作っておいたよ。カプチーノは、ちょっと待ってねぇ」
「はい、ありがとうございます」
未知子さんは手慣れた手付きでカプチーノを作り上げる。いつもそれに見惚れてしまう。
カプチーノが出来上がるまで、ハニーラテのラテアートを見ると、よく天使の絵にある羽の絵が描かれていた。
「どうして、羽…?」
ただの私の独り言だったんだけど、未知子さんの耳には届いたみたいで、私のほうに目だけ向けてきた。
「咲世ちゃんの好きな人って、あの人でしょ?」
「えっ、どうして…」
「咲世ちゃん見てれば分かるよ」
「……恥ずかしい」
「あ、はい。かしこまりました」
陽悟さんに言われてクルッと振り向こうとすれば、また緋紗子さんがさっきの態度でわたしに言う。
「待って、私甘いの無理だから。カプチーノとかないわけ?」
「…ございます」
「じゃ、それにして」
「…はい、少々お待ちくださいね」
今度こそ、と振り向こうとすると陽悟さんに「ごめんね?」と、謝られ「いえいえっ」と笑いかけ、未知子さんの元へと急いだ。
「ハニーラテとカプチーノお願いします」
「了解、ハニーラテは聞こえたから、作っておいたよ。カプチーノは、ちょっと待ってねぇ」
「はい、ありがとうございます」
未知子さんは手慣れた手付きでカプチーノを作り上げる。いつもそれに見惚れてしまう。
カプチーノが出来上がるまで、ハニーラテのラテアートを見ると、よく天使の絵にある羽の絵が描かれていた。
「どうして、羽…?」
ただの私の独り言だったんだけど、未知子さんの耳には届いたみたいで、私のほうに目だけ向けてきた。
「咲世ちゃんの好きな人って、あの人でしょ?」
「えっ、どうして…」
「咲世ちゃん見てれば分かるよ」
「……恥ずかしい」