あなたに恋をしたらダメですか?
と、周り右をしようとした私の手首を誰かに掴まれた。
私とは違う大きな手。それがすぐに陽悟さんだと気付いた。
わたしが振り向くと、陽悟さんはすごく申し訳なさそうな顔をしていた。
「咲世ちゃん、ごめんね。気悪くさせたよね?」
「いえいえ、全然!人それぞれですから」
「んー、そうかもしれないけど…。でもやっぱ、ごめんね」
「いーえ!3時までですが、ゆっくりしてってくださいね!失礼します」
こんな対応で良かったかな。なんて思いながら、私は未知子さんの元へと戻った。
「未知子さぁん…」
「あははっ、見てたよ〜。すごい女だね、あれ」
未知子さんに泣きつくと、笑い飛ばすということに、正直驚いた。
「未知子さんが描いた、こいのぼり……」
「なに、そんなこと気にしないの!私、あれ練習用として描いただけだから、悲しくもなんともないよ」
「でも…!」
続けて未知子さんに、言おうとした時だった。YUKIのドアが開いたのは──
「ごめん、もう終わってると思ったんだけど!」
「斎藤さん…?」
私とは違う大きな手。それがすぐに陽悟さんだと気付いた。
わたしが振り向くと、陽悟さんはすごく申し訳なさそうな顔をしていた。
「咲世ちゃん、ごめんね。気悪くさせたよね?」
「いえいえ、全然!人それぞれですから」
「んー、そうかもしれないけど…。でもやっぱ、ごめんね」
「いーえ!3時までですが、ゆっくりしてってくださいね!失礼します」
こんな対応で良かったかな。なんて思いながら、私は未知子さんの元へと戻った。
「未知子さぁん…」
「あははっ、見てたよ〜。すごい女だね、あれ」
未知子さんに泣きつくと、笑い飛ばすということに、正直驚いた。
「未知子さんが描いた、こいのぼり……」
「なに、そんなこと気にしないの!私、あれ練習用として描いただけだから、悲しくもなんともないよ」
「でも…!」
続けて未知子さんに、言おうとした時だった。YUKIのドアが開いたのは──
「ごめん、もう終わってると思ったんだけど!」
「斎藤さん…?」