あなたに恋をしたらダメですか?
「陽悟が…好きになることは、ないの…?」
「俺?ないでしょ」


例え好きになったとしても、彼女は作らないと決めてるから、俺が好きだと言うことはまずないだろ。


「もう、いいでしょ?何の事情聴取?」
「……ごめん」
「いいよ、それより運動しない?身体動かしたいんだけど」
「………」
「嫌ならいいよ。べつに緋紗子じゃなくたっていいんだし」
「いやっ!捨てないでっ、」


やっぱりもう緋紗子は無理かなぁ。でも、どうやって切ろうかな。


「じゃあ、いつものホテル行こう」
「…うん」


切ることを考えながら、俺は緋紗子の腰を抱いてホテルへと向かう。


「ひ、さとっ…!」
「どうしたの、今日。やけにエロイね、」


緋紗子をいつものように抱いてるはずなのに、緋紗子の反応がいつもより敏感でエロくて。


「陽悟っ、もうっ、」
「あぁ、いいよ、」


これでいい。今も、これから先もこれで、この関係で俺はいいんだよ。


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