あなたに恋をしたらダメですか?
そんな日曜日は、あっという間にやってきてしまった。
結局、斎藤さんは昨日までYUKIには来ず、断ることが出来ないままこの日を迎えてしまった。
「咲世、気を付けてね」
「うん」
「咲世ちゃん、俺付いて行こうか?」
「ヤダ、ともくん!本当にお父さんみたいだってばー!」
「いや、だって!何かあったらと思うと……」
本当、智明さんって心配性なんだから。でも、それだけ家族として思ってくれてるんだと思ったら、何だかすごく嬉しくなった。
「じゃあ、行ってきます。智明さん、ありがとう。でも付いて来ないでね?」
「うっ…」
本当に付いてこようとしていたのか、智明さんは項垂れるようにその場にしゃがんだ。
「もう、ともくんったらぁ…。とんだ過保護ね…。でも咲世、これだけは覚えといてね」
「……なぁに?」
「雰囲気に流されないこと。分かった?いい?」
「……うん、分かった」
「じゃあ、行ってらっしゃい!」
笑顔のお姉ちゃんと涙目の智明さんに見送られて、私は家を出た。
雰囲気に流されない、か…。私は陽悟さんが好きだから、何かの間違いで、そうなってしまったら…。
きっと泣くのは私。後悔するのも私。それをお姉ちゃんは言いたかったんだよね…?
結局、斎藤さんは昨日までYUKIには来ず、断ることが出来ないままこの日を迎えてしまった。
「咲世、気を付けてね」
「うん」
「咲世ちゃん、俺付いて行こうか?」
「ヤダ、ともくん!本当にお父さんみたいだってばー!」
「いや、だって!何かあったらと思うと……」
本当、智明さんって心配性なんだから。でも、それだけ家族として思ってくれてるんだと思ったら、何だかすごく嬉しくなった。
「じゃあ、行ってきます。智明さん、ありがとう。でも付いて来ないでね?」
「うっ…」
本当に付いてこようとしていたのか、智明さんは項垂れるようにその場にしゃがんだ。
「もう、ともくんったらぁ…。とんだ過保護ね…。でも咲世、これだけは覚えといてね」
「……なぁに?」
「雰囲気に流されないこと。分かった?いい?」
「……うん、分かった」
「じゃあ、行ってらっしゃい!」
笑顔のお姉ちゃんと涙目の智明さんに見送られて、私は家を出た。
雰囲気に流されない、か…。私は陽悟さんが好きだから、何かの間違いで、そうなってしまったら…。
きっと泣くのは私。後悔するのも私。それをお姉ちゃんは言いたかったんだよね…?