あなたに恋をしたらダメですか?
待ち合わせ場所は、映画館になった。しかも斎藤さんがいる映画館…。
時間は10時半。この辺は陽悟さんから送られてきたんだけど、何か企んでるように思うのは私だけかな…?
待ち合わせは10時半だったけど、私は10時に着くように家を出た。
駅前近くの映画館に着くと、もう斎藤さんが待っていた。そして、私の視線に気付いたのか、パッと笑顔になり手を振る。
「咲世ちゃん!」
もう、どうしてこっちの映画館選んだんだろ陽悟さん…。もう一つ、映画館があるっていうのに。
そんなことを思いながら、斎藤さんに近付き、目を合わせると一気に頭を下げた。
「斎藤さんっ、ごめんなさいっ!」
「え…?」
「あの、私今日、本当は先約があったんです…」
「あ……そうだったんだ…」
「本当にごめんなさいっ!」
斎藤さんの顔が見れない。だって、声だけで分かるから…。私は頭を下げ続けることしか出来なかった。
「咲世ちゃん、顔上げて?」
「でも、」
「俺が一方的だったでしょ?まぁ、来てくれた時は相当テンション上がったけど、こればっかりは仕方ないから。ね?」
「本当…ごめんなさい…」
「いいって、いいって!」
時間は10時半。この辺は陽悟さんから送られてきたんだけど、何か企んでるように思うのは私だけかな…?
待ち合わせは10時半だったけど、私は10時に着くように家を出た。
駅前近くの映画館に着くと、もう斎藤さんが待っていた。そして、私の視線に気付いたのか、パッと笑顔になり手を振る。
「咲世ちゃん!」
もう、どうしてこっちの映画館選んだんだろ陽悟さん…。もう一つ、映画館があるっていうのに。
そんなことを思いながら、斎藤さんに近付き、目を合わせると一気に頭を下げた。
「斎藤さんっ、ごめんなさいっ!」
「え…?」
「あの、私今日、本当は先約があったんです…」
「あ……そうだったんだ…」
「本当にごめんなさいっ!」
斎藤さんの顔が見れない。だって、声だけで分かるから…。私は頭を下げ続けることしか出来なかった。
「咲世ちゃん、顔上げて?」
「でも、」
「俺が一方的だったでしょ?まぁ、来てくれた時は相当テンション上がったけど、こればっかりは仕方ないから。ね?」
「本当…ごめんなさい…」
「いいって、いいって!」