あなたに恋をしたらダメですか?
「あ、あの…!覚えててくださってたなんて、嬉しいです!」
「そりゃあ、キミみたいな可愛い子は忘れないって」


(か、可愛いって言われた…!ど、どうしよう!!)


「そ、そんな…私なんか全然可愛くないですからっ」
「そんなことない、可愛いよ?」


ごめんなさい、私、嘘をついたかもしれません…。気になってるんじゃなくて、好きです…。


たった今、好きになりました。


新野咲世、恋に落ちたみたいです…。


「あ、ありがとう、ございます…。えと、今日はお休みですか…?」
「いーや、今日はさ忙しくて、今、休憩だったのねぇ〜。だから、これからブリーズに戻るとこ。キミは?お仕事の帰り?それとも、お休みだったの?」
「そうだったんですか…。お疲れ様です。わ、私はお仕事が終わって、今ブリーズに行きたいな〜って、思ってたとこだったんです!」


新野咲世、恋をして嘘をつくことを覚えてしまいました…。


「そうだったの〜。じゃあ、ブリーズまでデートしようか」
「でっ、デート……はいっ!」


はぁぁぁ…!!ついに私、人生初のデートしてきますっ!!


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