あなたに恋をしたらダメですか?
「私がっ、好きだって、知ってて、普通しますかっ?!」
「……ごめん」
「陽悟さんにとっては、何十回、何百回のうちの一つでも!私にとったら、一生残るキスなのに!」
「………」


煽ったのは私。だから、悪いのは私。だけど、好きな人にキスされて、でも付き合えないって、私にはツラすぎるよ…。


「もう、いいです…。離してください。陽悟さんには、もう会いません」


会わないなんて、嘘だった。〝そんなこと言わないでよ〟って、優しい声で言ってもらえると思ってた。


だけど陽悟さんは「分かったよ」って、言った…。


そして「本当に、ごめんね」と言って私から離れてしまった。


撃沈しても頑張るって決めたのに、バカだなぁ私って。


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