あなたに恋をしたらダメですか？
「この前はさ、あの子に対する想い。俺には良く分からなかったんだ。だからあまり深くは考えていなかったんだけどさ、今日気付いたよね。咲世ちゃんのことが好きなんだ、って」
「だったら！だったら、どうして断るようなことしたんですか？！」


そこまで紫月ちゃんが怒ることないのに、紫月ちゃんはテーブルをバン！と叩いて怒りをあらわにした。


「やっぱり俺さ、女癖酷いし、直ると思えないんだよね。今だって、この後どの子に連絡しようかな？なんて考えてるし」
「陽悟さん、最低ですね。超がつくほど最低ですね」
「でしょー？俺って、」
「なんて言ってみただけですよ」
「は？」


紫月ちゃんが何を言っているのか理解出来なかった。


超がつくほど最低って言ったくせに、言ってみただけって…どういうことだよ。


「ごめんなさい、陽悟さん。私、ちょっとだけ吏仁に聞いちゃいました」
「………」


マジかよ…。蒼井さんなら、と思って、信用してたから話してたのに…。


「待って陽悟さん！具体的なことは聞いてないです！吏仁も言えないって言ってたから！」
「……そう」


そういうことなら、許してあげてもいいかな。


でも、何をどこまで聞いた？それを聞いて、紫月ちゃんはどう思った？


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