鳴海くんの特権




「…鳴海くん?寝てるの?」

聞き慣れた声で目が覚めた。俺の好きな人。

「寝てるのかー…勉強教えてもらいたかったのに…」

何で後輩の俺が教えるんだ。馬鹿なのか。あ、馬鹿だった。
先輩は、俺の隣の席へと座る。どうやら、俺が起きるまで待っているつもりらしい。そろそろ起きよう。寝たふりなんかで2人の時間潰したく無いし。そう思いながら、身体を起こそうとしかけたとき


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