あの日、私は兄に誓う
「あの、単刀直入にお願いします!!」と私は言った。
少し間を開けて、考えるように口を開いた高見さん弟は…
「正式に生徒会に入らないか?」と言ってきた。
えっ?私が生徒会…?!
今まで特別メンバーとして、生徒会に携わってきた。
けど…正式メンバーになんかなっていいの?
「キミはもう3年。いじめられることもなくなるし、キミなら、1年から携わってきたんだから…生徒会メンバーとして務まると思うんだ。猶予はやる。けど…生徒会は前会長の指名制なの、忘れないでね?」と言われたー
私が生徒会…?!本気で言ってるの?
暴走族の総長を努める私よ?そんな私が生徒会の正式メンバーになっていいはずがないわ。
ましてや、No.1の暴走族の総長…
「適任者はキミしかいないんだよ。なんぼ考えたもキミしか出てこない…」と言って、笑う高見さん弟はどこか妖艶で余裕のある笑顔…
お兄さんそっくりだわ。
じゃなくて…
「大丈夫!!大きな暴走族を守れる総長なんだろ?なら学校守ることくらいちょろいだろ?」って。
はあぁ、ズルいわ。私の気持ち全部わかってて言ってるんですもの。
「…会長、大学行かれるんですよね?高見さんと違う学校…」と私は話を替える。
「話替えたなぁ~、まぁね。俺は兄さんほど賢くないし同じとこは行けなかった。けど…良かったと思ってる。ずっと比べられてきたし、これから兄のいない学校でがむしゃらに頑張って皆を見返してやるんだ」そう笑う高見さん弟はキラキラしていた。
「そうですか…。私は高見さんと同じ大学いく予定です!!」と私がいうと、
「俺も高見だからね?何度も言うようだけど…。この場合は俺じゃなくて兄さんだってわかるけど…。俺ね、キミに出逢えて良かったと心から思えるんだ。だから、俺ら兄弟をこれからもヨロシクね!」と高見さん弟は言って、笑ってくれた。
なので、はい! と大きく返事した。
「あの、いじめがおさまったのも…手を回してくれたんですか?」と聞くと、
「まぁね。けど…一番の要因はキミがアイツの女になったこと。そして、全国No.1の暴走族の総長であることだからね!俺は大したことはしてないよ」と高見さん弟は笑うと、私の頭をポンポンした。
相も変わらず、カッコいいのよね。
イケメン兄弟…。こんな人に愛される人は羨ましいわ…って、私の彼氏も充分なイケメンさんだけど。
「さてと、話も終わったし、帰ろうか?」と高見さん弟は言って、立ち上がる。
私もつられるようにして立ち上がった。
「考えといてね!」と高見さん弟は言うと、先に生徒会室を出てしまう。
私もその後を追うようにして、生徒会室を後にした。
私はすぐ後ろから抱き締められた。
「どんな話してたの?」って。
信都さん?!私、そんなに信用されてないのだろうか?
それとも単なるヤキモチ…。
「やだなぁ~変な誤解しないでよ!生徒会正式メンバーにならないか?って言ってただけよ?」と高見さん弟はフォローしてくれた。
「ホントに?」って聞いてくるので私は頷いた。
「さてと、俺は帰るから…バイバイ」と高見さん弟は言って、去っていった。
まだ離してくれない先輩。
耳元で話すもんだから…体が反応しちゃう。
「先輩?」と私が声をかけると、「いつまで彼氏のこと、先輩って呼ぶ気だ?」と言われてしまった。私がごめんなさいと謝ると謝らなくていいけど、お前は可愛いなと耳元で囁かれた。
そして、私から離れてくれた。けど…手はしっかり繋がれている。
私達はそのまま歩き出した。
少し間を開けて、考えるように口を開いた高見さん弟は…
「正式に生徒会に入らないか?」と言ってきた。
えっ?私が生徒会…?!
今まで特別メンバーとして、生徒会に携わってきた。
けど…正式メンバーになんかなっていいの?
「キミはもう3年。いじめられることもなくなるし、キミなら、1年から携わってきたんだから…生徒会メンバーとして務まると思うんだ。猶予はやる。けど…生徒会は前会長の指名制なの、忘れないでね?」と言われたー
私が生徒会…?!本気で言ってるの?
暴走族の総長を努める私よ?そんな私が生徒会の正式メンバーになっていいはずがないわ。
ましてや、No.1の暴走族の総長…
「適任者はキミしかいないんだよ。なんぼ考えたもキミしか出てこない…」と言って、笑う高見さん弟はどこか妖艶で余裕のある笑顔…
お兄さんそっくりだわ。
じゃなくて…
「大丈夫!!大きな暴走族を守れる総長なんだろ?なら学校守ることくらいちょろいだろ?」って。
はあぁ、ズルいわ。私の気持ち全部わかってて言ってるんですもの。
「…会長、大学行かれるんですよね?高見さんと違う学校…」と私は話を替える。
「話替えたなぁ~、まぁね。俺は兄さんほど賢くないし同じとこは行けなかった。けど…良かったと思ってる。ずっと比べられてきたし、これから兄のいない学校でがむしゃらに頑張って皆を見返してやるんだ」そう笑う高見さん弟はキラキラしていた。
「そうですか…。私は高見さんと同じ大学いく予定です!!」と私がいうと、
「俺も高見だからね?何度も言うようだけど…。この場合は俺じゃなくて兄さんだってわかるけど…。俺ね、キミに出逢えて良かったと心から思えるんだ。だから、俺ら兄弟をこれからもヨロシクね!」と高見さん弟は言って、笑ってくれた。
なので、はい! と大きく返事した。
「あの、いじめがおさまったのも…手を回してくれたんですか?」と聞くと、
「まぁね。けど…一番の要因はキミがアイツの女になったこと。そして、全国No.1の暴走族の総長であることだからね!俺は大したことはしてないよ」と高見さん弟は笑うと、私の頭をポンポンした。
相も変わらず、カッコいいのよね。
イケメン兄弟…。こんな人に愛される人は羨ましいわ…って、私の彼氏も充分なイケメンさんだけど。
「さてと、話も終わったし、帰ろうか?」と高見さん弟は言って、立ち上がる。
私もつられるようにして立ち上がった。
「考えといてね!」と高見さん弟は言うと、先に生徒会室を出てしまう。
私もその後を追うようにして、生徒会室を後にした。
私はすぐ後ろから抱き締められた。
「どんな話してたの?」って。
信都さん?!私、そんなに信用されてないのだろうか?
それとも単なるヤキモチ…。
「やだなぁ~変な誤解しないでよ!生徒会正式メンバーにならないか?って言ってただけよ?」と高見さん弟はフォローしてくれた。
「ホントに?」って聞いてくるので私は頷いた。
「さてと、俺は帰るから…バイバイ」と高見さん弟は言って、去っていった。
まだ離してくれない先輩。
耳元で話すもんだから…体が反応しちゃう。
「先輩?」と私が声をかけると、「いつまで彼氏のこと、先輩って呼ぶ気だ?」と言われてしまった。私がごめんなさいと謝ると謝らなくていいけど、お前は可愛いなと耳元で囁かれた。
そして、私から離れてくれた。けど…手はしっかり繋がれている。
私達はそのまま歩き出した。