あの日、私は兄に誓う
「先輩、進路はどーするんですか?」と私は聞く

「今さら?まぁ…一応内定もらってるし…働くつもりだよ。お前は?」と先輩は聞いてくる。

「私は…1つ夢が叶ったので…。次の目標探しに大学に行く予定です」と私が言うと、

「そうか、で…目標って何?」と聞かれたので…

「まだ内緒です!!」と言った。

「ふーん。で大学はどこ目指してんの?それくらい教えてよ…」そう言われたので、高見さんと同じ所ですと言ってみた。

「…本気か?」ってなんか…機嫌悪そう?

私は何も言わなかった。

その後の会話はなかった。けど…強く繋がれた手から信都さんの気持ちは伝わってくる。

そのまま家に着いてしまった。

「またね…」と私は言って、門に手をかけた。

そしたら…いきなり抱き締められた。

私の顔は真っ赤…「またね…」と耳元で囁かないでよ!

ズルいわ…。

数秒だったけど…嬉しかった。

私は家の中に入った。「ただいまー」と言うと、

相変わらず、博明さんも一緒に「お帰りー」と返してくれる。

私達はご飯を食べて…『夜のお仕事』の準備をした。

No.1になった今、活動範囲を見回るのと、タイマンだけはキチンと受けなければならない。

それが私の仕事。今日も博明さんの後ろにまたがりながら色々考える。

高校を卒業するまでは、このままでいたい。

そのために私が出来ることは何だろう?

いじめ撲滅を目指したところでどんなメリットがある?

不良や暴走族のメンバーも多い学校で…。

無駄でしか無いんじゃないだろうか?

先輩と離れて…学校生活もまともに出来るか、不安なんですけど!

って今考えることじゃないわよね!
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