あの日、私は兄に誓う
私は鞄を持つと、生徒会室に向かった。
生徒会室のドアを開けると、そこには何故か皆、揃っていて、
「会長、お待ちしておりました」と声をかけられた。
はあ?私が会長…?!なった覚え無いけど。
ただでさえ、生徒会も半ば強引になったのに、会長?
そんなの聞いてないし!
「あの、誰が会長…ですか?」と私は言ってみた。
「とぼけないで下さいよー。彩野香さん、あなたですよ?」とあっさり笑顔で返されてしまった。
「えーっと…私は前会長に生徒会ご指名されましたが、会長とは聞いてませんでした」と私が言えば、
「ですがすでに会長のお仕事をなさってるんですよ?在校生代表挨拶がまさにそうです」と言われて納得してしまった。
そっか、私会長なんだ…
私はソファーに腰を抜かし、崩れるように座ってしまった。
皆は整列して立っている。
会長なんて何をしていいのかわからない。
私は戸惑った。そしたら男子の副会長に優しく声をかけられた。
「まず、一番に決めることは、1年間掲げるマニュフェストです。前会長と前前会長はイジメ撲滅を掲げていました。やはり兄弟なんだなと改めて思いました」と男子の副会長は言った。
なるほどね。
「決めたら、皆に伝えて、それに向けて、どう動くのか、を日々考えるのがメインとなりますね。それと、それぞれのイベントの中心となるのが生徒会の主な役目です」と女子の副会長は言った。
あぁ、なるほど。だから毎回忙しそうだったのね。私にも協力させて…。
何がいいかしら?私にしか出来ないようなことにしたいわよね。
せっかく会長にったんだし。
「とにかく、みなさんも座って?」と私は声をかけた。
ソファーに全員座ると、タブレットを準備していた。
「それは?」と私が聞くと、
「書記はこれを使って資料を起こします」と言っていた。
なるほど。記録する書記さんはタブレットでするのね。
って私、ずっと見てきたのに何も知らなかったのね。
こんなんで本当に会長務まるのかしら?
急に不安になってきた。
「大丈夫ですよ。あなたなら務まります。俺らも全力でサポートするので、皆で頑張りましょ‼」と男子の副会長は言ってくれた。
なんて、優しいのー‼
よし、頑張ろ。
「皆の意見を聞かせて‼マニュフェストはどんなのが良い?」と私が聞くと、
皆うつむいてしまった。
そこに空気変えるように入ってきた生徒会顧問。
「綾野さん」と何故かハイで呼ばれた。
「ノギリン!?」と私は言った。
この方、ノギリンこと、生徒会顧問、乃木敦也。
私が一年のからお世話になってる先生。
「皆、難しそうな顔してるねー」と良いながら、私たちの間に座ってきた。
「一年間掲げるマニュフェストについて話していたところです」と私が言えば、
「せっかく会長なったんだし、君らしいものにしてよ!」とノギリンは言うのだった。
私らしいもの…?どんなものだろう。
「生徒会監修の部活を一つ、作るとか…学力向上委員会立ち上げるとか…」とノギリンは例を挙げてくれた。
「学力向上委員会!それだ!」と生徒会の面々は言う。
はぁ?学力向上委員会!?
何考えてんの?って思ったんだけど…
ノギリンはうんうんって笑顔だし、皆も納得してるようだった。
もしかして納得してないの、私だけ?
「では、一年間掲げるマニュフェストは学力向上委員会の立ち上げでよろしいですか?」と私は言ってみた。
全員肯定。
それはそれで複雑なんですけど!
どうすれば向上に繋がるかしら?
「目標があれば頑張れるかもしれない」そう一人が言った。
確かにそうかもしれないわね。
生徒会室のドアを開けると、そこには何故か皆、揃っていて、
「会長、お待ちしておりました」と声をかけられた。
はあ?私が会長…?!なった覚え無いけど。
ただでさえ、生徒会も半ば強引になったのに、会長?
そんなの聞いてないし!
「あの、誰が会長…ですか?」と私は言ってみた。
「とぼけないで下さいよー。彩野香さん、あなたですよ?」とあっさり笑顔で返されてしまった。
「えーっと…私は前会長に生徒会ご指名されましたが、会長とは聞いてませんでした」と私が言えば、
「ですがすでに会長のお仕事をなさってるんですよ?在校生代表挨拶がまさにそうです」と言われて納得してしまった。
そっか、私会長なんだ…
私はソファーに腰を抜かし、崩れるように座ってしまった。
皆は整列して立っている。
会長なんて何をしていいのかわからない。
私は戸惑った。そしたら男子の副会長に優しく声をかけられた。
「まず、一番に決めることは、1年間掲げるマニュフェストです。前会長と前前会長はイジメ撲滅を掲げていました。やはり兄弟なんだなと改めて思いました」と男子の副会長は言った。
なるほどね。
「決めたら、皆に伝えて、それに向けて、どう動くのか、を日々考えるのがメインとなりますね。それと、それぞれのイベントの中心となるのが生徒会の主な役目です」と女子の副会長は言った。
あぁ、なるほど。だから毎回忙しそうだったのね。私にも協力させて…。
何がいいかしら?私にしか出来ないようなことにしたいわよね。
せっかく会長にったんだし。
「とにかく、みなさんも座って?」と私は声をかけた。
ソファーに全員座ると、タブレットを準備していた。
「それは?」と私が聞くと、
「書記はこれを使って資料を起こします」と言っていた。
なるほど。記録する書記さんはタブレットでするのね。
って私、ずっと見てきたのに何も知らなかったのね。
こんなんで本当に会長務まるのかしら?
急に不安になってきた。
「大丈夫ですよ。あなたなら務まります。俺らも全力でサポートするので、皆で頑張りましょ‼」と男子の副会長は言ってくれた。
なんて、優しいのー‼
よし、頑張ろ。
「皆の意見を聞かせて‼マニュフェストはどんなのが良い?」と私が聞くと、
皆うつむいてしまった。
そこに空気変えるように入ってきた生徒会顧問。
「綾野さん」と何故かハイで呼ばれた。
「ノギリン!?」と私は言った。
この方、ノギリンこと、生徒会顧問、乃木敦也。
私が一年のからお世話になってる先生。
「皆、難しそうな顔してるねー」と良いながら、私たちの間に座ってきた。
「一年間掲げるマニュフェストについて話していたところです」と私が言えば、
「せっかく会長なったんだし、君らしいものにしてよ!」とノギリンは言うのだった。
私らしいもの…?どんなものだろう。
「生徒会監修の部活を一つ、作るとか…学力向上委員会立ち上げるとか…」とノギリンは例を挙げてくれた。
「学力向上委員会!それだ!」と生徒会の面々は言う。
はぁ?学力向上委員会!?
何考えてんの?って思ったんだけど…
ノギリンはうんうんって笑顔だし、皆も納得してるようだった。
もしかして納得してないの、私だけ?
「では、一年間掲げるマニュフェストは学力向上委員会の立ち上げでよろしいですか?」と私は言ってみた。
全員肯定。
それはそれで複雑なんですけど!
どうすれば向上に繋がるかしら?
「目標があれば頑張れるかもしれない」そう一人が言った。
確かにそうかもしれないわね。