あの日、私は兄に誓う
どんな目標がいいかしら?
私は一つ思いついた。とても通るとは思ってない。
けど…ノギリンはいてくれるし、言ってみる価値はあるかもしれない。
「食堂のランチはどう?」と私は言ってみた。
「何それ~面白そう。詳しく聞かせて‼」と生徒会のメンバー達は食いついてきた。
もちろんノギリンも聞く気満々だ。
「まず、クラス全体で上げるのを目標に、クラス平均を10点上げるごとに特別メニューを無料で食べられるのと、20点以上、上げられたら全部の料理を対象に次のテストまで無料で食べられるというのはどうでしょうか?逆に下がった場合はペナルティーとして、課題プリントを下がった点数分の枚数を連帯責任としてクラス単位でしてもらう。 いかがですか?」と私は言った。
「面白そうだね!」と生徒会のメンバー達は興奮気味に乗ってきた。
「ノギリンは…どう思いますか?」と私が聞くと、
「俺も面白い発想だと思う。早速だが、上に掛け合ってみよう。てことで、書記、盛大で分かりやすい資料作成を頼む」とノギリンは言ってくれた。
ー数分後
資料が完成し、私は目を通した。
私が言った内容がそのまま採用されていた。
そして、その資料を片手にノギリンは上に掛け合いに言ってくれた。
待ってる間、私たちはくだらない世間話をしていた。
しばらくしてー
ノギリンが戻ってきた。
複雑そうな顔をしている。やっぱり通らなかったかしら?確かに面白い良いアイディアかな~とは思ったんだけど…。
ところが答えは意外なものだった。
全員面白そうだからやってみなさいとノリノリだったらしい。
ってことは…これで良いの?
今年のマニュフェストはこれで決まり?
やったー。
ここ数年、学力の低下並びに不良校として名を知らしめてきたこの学校は年々入学人数も減ってきていたとのこと。
だからこそ、今回のマニュフェストを打ち立て、個を育てようという考えらしい。
学校側のその想いには私も充分賛同出来る。
だから、通ったのね。今回のマニュフェスト。
「良かったぁ~」とそれぞれから声が飛んだ。
「じゃあ、そろそろ解散しましょうか?今日は。皆さん、お疲れ様。気をつけて返ってね」と私は声をかけた。
そして、皆が帰っていくのを見送った。
ふぅぅ、私は一息ついて、会長のデスクに座った。
ノートパソコンを開く。
今はこれで管理されてるらしい。
大体の内容を把握するためざっと目を通した。
「綾野さん、少し良いかな?」と声をかけてきたのはノギリンだ。
「はい、何でしょうか?」と聞けば、重そうに口を開いた。
「実は、君に相談というか、頼みというか…」と言葉を濁してきた。
「はっきりいってください!」と私が言えば、
「実はね、ここ数年、校内でもブツの出回りがあるらしいんだが…」とノギリンは言った。
えっ?!ブツってその…ブツ?
「何処からの情報何ですか?」と私が聞くと、
「前々から噂はあったんだがな。ここ数年特に酷くてな。高見の兄が会長してた時代にはだいぶ出回ってるって噂が流れてたんだ。弟の方はそんなこと、何も知らなかったけどな。君には正規じゃないから、巻き込みたくないから言わないでくれと口止めされててな。今になった」とノギリンは言った。
高見さんが?私のために、言わないでくれたんだ。
「私はどう動けば良いのでしょうか?」と私が聞くと、
「調査してほしい。その上で現場を取り押さえて欲しいんだ」とノギリンは言うのだった。
「私に出来るでしょうか?」と私が言えば、「お前なら出来る。お前は不良達とも交流あるだろ」とノギリンは言った。
交流ある…確かにそうかもしれない。
ノギリンは私を見込んで言ってるのよね?
ならそれに答えたい!
私は高見さんに連絡してみた。
LINEで一言、『会えますか?』と。
私は一つ思いついた。とても通るとは思ってない。
けど…ノギリンはいてくれるし、言ってみる価値はあるかもしれない。
「食堂のランチはどう?」と私は言ってみた。
「何それ~面白そう。詳しく聞かせて‼」と生徒会のメンバー達は食いついてきた。
もちろんノギリンも聞く気満々だ。
「まず、クラス全体で上げるのを目標に、クラス平均を10点上げるごとに特別メニューを無料で食べられるのと、20点以上、上げられたら全部の料理を対象に次のテストまで無料で食べられるというのはどうでしょうか?逆に下がった場合はペナルティーとして、課題プリントを下がった点数分の枚数を連帯責任としてクラス単位でしてもらう。 いかがですか?」と私は言った。
「面白そうだね!」と生徒会のメンバー達は興奮気味に乗ってきた。
「ノギリンは…どう思いますか?」と私が聞くと、
「俺も面白い発想だと思う。早速だが、上に掛け合ってみよう。てことで、書記、盛大で分かりやすい資料作成を頼む」とノギリンは言ってくれた。
ー数分後
資料が完成し、私は目を通した。
私が言った内容がそのまま採用されていた。
そして、その資料を片手にノギリンは上に掛け合いに言ってくれた。
待ってる間、私たちはくだらない世間話をしていた。
しばらくしてー
ノギリンが戻ってきた。
複雑そうな顔をしている。やっぱり通らなかったかしら?確かに面白い良いアイディアかな~とは思ったんだけど…。
ところが答えは意外なものだった。
全員面白そうだからやってみなさいとノリノリだったらしい。
ってことは…これで良いの?
今年のマニュフェストはこれで決まり?
やったー。
ここ数年、学力の低下並びに不良校として名を知らしめてきたこの学校は年々入学人数も減ってきていたとのこと。
だからこそ、今回のマニュフェストを打ち立て、個を育てようという考えらしい。
学校側のその想いには私も充分賛同出来る。
だから、通ったのね。今回のマニュフェスト。
「良かったぁ~」とそれぞれから声が飛んだ。
「じゃあ、そろそろ解散しましょうか?今日は。皆さん、お疲れ様。気をつけて返ってね」と私は声をかけた。
そして、皆が帰っていくのを見送った。
ふぅぅ、私は一息ついて、会長のデスクに座った。
ノートパソコンを開く。
今はこれで管理されてるらしい。
大体の内容を把握するためざっと目を通した。
「綾野さん、少し良いかな?」と声をかけてきたのはノギリンだ。
「はい、何でしょうか?」と聞けば、重そうに口を開いた。
「実は、君に相談というか、頼みというか…」と言葉を濁してきた。
「はっきりいってください!」と私が言えば、
「実はね、ここ数年、校内でもブツの出回りがあるらしいんだが…」とノギリンは言った。
えっ?!ブツってその…ブツ?
「何処からの情報何ですか?」と私が聞くと、
「前々から噂はあったんだがな。ここ数年特に酷くてな。高見の兄が会長してた時代にはだいぶ出回ってるって噂が流れてたんだ。弟の方はそんなこと、何も知らなかったけどな。君には正規じゃないから、巻き込みたくないから言わないでくれと口止めされててな。今になった」とノギリンは言った。
高見さんが?私のために、言わないでくれたんだ。
「私はどう動けば良いのでしょうか?」と私が聞くと、
「調査してほしい。その上で現場を取り押さえて欲しいんだ」とノギリンは言うのだった。
「私に出来るでしょうか?」と私が言えば、「お前なら出来る。お前は不良達とも交流あるだろ」とノギリンは言った。
交流ある…確かにそうかもしれない。
ノギリンは私を見込んで言ってるのよね?
ならそれに答えたい!
私は高見さんに連絡してみた。
LINEで一言、『会えますか?』と。