あの日、私は兄に誓う
短い冬休みはあっという間に終わった。

始業式-

生徒会長として最後の仕事となる挨拶して、教室に戻った。

相変わらずの空気だけど

おはようと言えば、返してくれる人もいた。

今日は昼までで、そのあと部活がある。

皆は、卒業に向けて準備を始めている。

ウチのクラスは当然のごとく、進路は全員決まっており、多分、任意なので来ないだろう。

HRが終り、皆が出ていくのを見送ってから私も教室を出た。

そして、尊君のクラスに呼びに行った。

生徒会室に来てほしいと。

そして一緒に生徒会室に向かった。

光の姿はない。サボるような人じゃないけど。

生徒会室について、私は早速想いを伝えた。

尊君は黙って聞いたあと、

「ほんとに俺でいいんですか?」と言ってきた。

「もちろんよ。あなたしかいないわ」と私が言うと、

「ありがとーございます!頑張ります」と言ってくれたので、

「引き継ぎはこれからしていくけど、よかったらこの資料目を通しといてもらえると有り難いわ」と私は言って資料を渡した。

さらっと目を通してくれた尊君。
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