あの日、私は兄に誓う
「卒業おめでとう」と満面の笑みで近づいてきてくれて…花束を渡された。
「…これからも、色んなことがあってお互いに泣いたり、苦しんだり、笑ったりするんだと思う。けど、それを幸せに替えて二人で人生を共に歩んでいきたい、ずっと隣にいてほしいと思ってる。だから、結婚してくれないか?」信都さんはそう言って笑いながら、リングの入った小さな箱を差し出した。
紛れもないプロポーズだった。
嬉しすぎて涙が溢れる。
気づけば私、信都さんに抱きついていた。
「ありがとう」って何度も言いながら。
そんな私を優しく包み込んでくれる、信都さんの優しさがすごく暖かかった。
「すぐにとは言わないから。これはお守りだとでも思っといて。香が大学を無事卒業したら結婚しよう」信都さんは気遣ってそういってくれたので私ははい!と小さく返事した。
私を離して改めて向き合うと、信都さんは私の指にリングをはめてくれた。
「校内で派手にプロポーズとはいい性格してんね~」とノギリンは言いながらも、祝福してくれた。
そこに、高見さんと葵さんも現れて、
「「おめでとう」」と声をかけてくれた。
「…高見さん?!あっ、、葵さんまで?」と私が言うと、
「卒業おめでとう!また大学でよろしくね」と高見さんは笑ってくれる。
「俺、茜崎葵ッス。彼氏さんに挨拶しとかないと、と思って…」と、葵さんはナゼか信都さんに自己紹介して頭を下げた。
「ありがとね。彼女のこと、助けてくれて」と笑顔で言う、信都さん。
頷く葵さん。これからもよろしくと言われて、笑いながら「こちらこそ、よろしくお願いいたします」と改めて葵さんは言っていて、私は笑ってしまった。
その後、家に送ってもらった私は今日の出来事をお父さんとお母さんに話して祝福してもらった。
「気は引き締めてけよ!」とお父さんに言われて頷いた。
そこに博明さんも来てくれて、話したら誰よりも喜んでくれた。
四年後ー
無事、大学を卒業した私は、信都さんと一緒にお兄ちゃんのお墓参りに来た。
そして、結婚の報告をし、お兄ちゃんに誓った。
『お兄ちゃんの分まで二人で幸せに生きる』ってことを。
END
「…これからも、色んなことがあってお互いに泣いたり、苦しんだり、笑ったりするんだと思う。けど、それを幸せに替えて二人で人生を共に歩んでいきたい、ずっと隣にいてほしいと思ってる。だから、結婚してくれないか?」信都さんはそう言って笑いながら、リングの入った小さな箱を差し出した。
紛れもないプロポーズだった。
嬉しすぎて涙が溢れる。
気づけば私、信都さんに抱きついていた。
「ありがとう」って何度も言いながら。
そんな私を優しく包み込んでくれる、信都さんの優しさがすごく暖かかった。
「すぐにとは言わないから。これはお守りだとでも思っといて。香が大学を無事卒業したら結婚しよう」信都さんは気遣ってそういってくれたので私ははい!と小さく返事した。
私を離して改めて向き合うと、信都さんは私の指にリングをはめてくれた。
「校内で派手にプロポーズとはいい性格してんね~」とノギリンは言いながらも、祝福してくれた。
そこに、高見さんと葵さんも現れて、
「「おめでとう」」と声をかけてくれた。
「…高見さん?!あっ、、葵さんまで?」と私が言うと、
「卒業おめでとう!また大学でよろしくね」と高見さんは笑ってくれる。
「俺、茜崎葵ッス。彼氏さんに挨拶しとかないと、と思って…」と、葵さんはナゼか信都さんに自己紹介して頭を下げた。
「ありがとね。彼女のこと、助けてくれて」と笑顔で言う、信都さん。
頷く葵さん。これからもよろしくと言われて、笑いながら「こちらこそ、よろしくお願いいたします」と改めて葵さんは言っていて、私は笑ってしまった。
その後、家に送ってもらった私は今日の出来事をお父さんとお母さんに話して祝福してもらった。
「気は引き締めてけよ!」とお父さんに言われて頷いた。
そこに博明さんも来てくれて、話したら誰よりも喜んでくれた。
四年後ー
無事、大学を卒業した私は、信都さんと一緒にお兄ちゃんのお墓参りに来た。
そして、結婚の報告をし、お兄ちゃんに誓った。
『お兄ちゃんの分まで二人で幸せに生きる』ってことを。
END