交わらない片想い
バスケ部員とマネージャー
……………


放課後。


朝からしゃべっていた女の子には申し訳ないが、


今日は部活だ。


それでも、ライバルは多いわけで……


『はいっ、修斗くん!このタオル使って?』


先輩のマネージャーさんが、修斗にタオルを渡す。


日替わりの当番制のように、毎日違う女の子が


修斗にタオルを渡している。


「大樹。はいこれ。お疲れ様」

「湊先輩、お疲れ様です。よかったらどうぞ」

「昂稀くん、すごかったよさっきのシュート!次のゲームでも頑張ってね」


だから私は、修斗に何もしないぶん、ほかの人にとことん尽くす。


それが、私に出来るマネージャーとしての仕事だから。

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