第二部 母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
その日は一日落ち着かなかったけど、
授業が終わり、学校の外で待ってると、
「帰るよ」
あさひに後ろから声を掛けられた。
〈そー、こういうのが足りなかった
んだよね〉
アメリカに来て、半年以上経つのに、
毎日が、なんだかすっきりしなくて、
何をやってもいまいちうまくいかなかった。
だからって、理由がわからず、どうすれ
ばいいのかさえわからなかった。
でも、案外答えは簡単で、あさひと一晩
一緒に過ごしただけで、生まれ変わった
新しい自分に出会えた気がする。
私に足りなかったものは、これだったん
だって、今、実感した。
「帰ったらどうするの?」
「軽くご飯を食べて、図書館」
〈ほらね、あさひと一緒にいれば、
間違いなく、勉強できるね〉
「わかった。早く帰ろう!」
そうして、2人でアパートに向かった。
途中、ミチ達にあったけど、みんなは、
こっちに気が付かないふりしていた。
あれだけ仲良くしていたのに、たった
一日で、ミチ達の態度が変わったのが、
すごく悲しかった。
そしたら、あさひがそれに気が付いて、
「声掛けないの?」
「別にいい」
そう答えたら、
「へー、そう。
なんか寂しいね」
〈そうそれ!それが分かる人なんだよ、
あさひは〉
これが嬉しかった。
授業が終わり、学校の外で待ってると、
「帰るよ」
あさひに後ろから声を掛けられた。
〈そー、こういうのが足りなかった
んだよね〉
アメリカに来て、半年以上経つのに、
毎日が、なんだかすっきりしなくて、
何をやってもいまいちうまくいかなかった。
だからって、理由がわからず、どうすれ
ばいいのかさえわからなかった。
でも、案外答えは簡単で、あさひと一晩
一緒に過ごしただけで、生まれ変わった
新しい自分に出会えた気がする。
私に足りなかったものは、これだったん
だって、今、実感した。
「帰ったらどうするの?」
「軽くご飯を食べて、図書館」
〈ほらね、あさひと一緒にいれば、
間違いなく、勉強できるね〉
「わかった。早く帰ろう!」
そうして、2人でアパートに向かった。
途中、ミチ達にあったけど、みんなは、
こっちに気が付かないふりしていた。
あれだけ仲良くしていたのに、たった
一日で、ミチ達の態度が変わったのが、
すごく悲しかった。
そしたら、あさひがそれに気が付いて、
「声掛けないの?」
「別にいい」
そう答えたら、
「へー、そう。
なんか寂しいね」
〈そうそれ!それが分かる人なんだよ、
あさひは〉
これが嬉しかった。