第二部 母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
もちろん、嘘なんだけど、正直に言う
のはなんだか追い返されそうで、ためらい
があったから。
その時のあさひの顔は・・・
無表情。
そのあさひの表情で、その場の空気が
キンって音を立てて凍りついた。
「行くところがないって?」
「そう」
「でも、うちもヤマさんがいるし、
部屋ないよ」
「知ってるけど、他に行く所がないから」
しばらくあさひは、その場を動かず、
無言で考え込んでいた。
普通、ドラマだったら、
「ここじゃ、なんだから、とりあえず中に
入ったら?」
って、言いながら、部屋に入れてくれる
んだけど、あさひはそうじゃなくて、
ずっと、部屋の前で、一向に中に入れよ
うとはしなかった。
〈ちょっと冷たいんじゃない?〉
文句を言える状況じゃないのは知ってるん
だけど、さすがに私もイラッとしてきた。
そのまま5分位凍りついた空気のまま、
無言であさひの言葉を待っていたけど、
一向に、話そうとしないあさひに、
イライラはピーク寸前!
そしたら、あさひが、
「で、どうしたいの?」
はぁ~?この人は何言ってんの?
だから、行く所がないんだって言って
んの!
のはなんだか追い返されそうで、ためらい
があったから。
その時のあさひの顔は・・・
無表情。
そのあさひの表情で、その場の空気が
キンって音を立てて凍りついた。
「行くところがないって?」
「そう」
「でも、うちもヤマさんがいるし、
部屋ないよ」
「知ってるけど、他に行く所がないから」
しばらくあさひは、その場を動かず、
無言で考え込んでいた。
普通、ドラマだったら、
「ここじゃ、なんだから、とりあえず中に
入ったら?」
って、言いながら、部屋に入れてくれる
んだけど、あさひはそうじゃなくて、
ずっと、部屋の前で、一向に中に入れよ
うとはしなかった。
〈ちょっと冷たいんじゃない?〉
文句を言える状況じゃないのは知ってるん
だけど、さすがに私もイラッとしてきた。
そのまま5分位凍りついた空気のまま、
無言であさひの言葉を待っていたけど、
一向に、話そうとしないあさひに、
イライラはピーク寸前!
そしたら、あさひが、
「で、どうしたいの?」
はぁ~?この人は何言ってんの?
だから、行く所がないんだって言って
んの!