第二部 母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
 ケンジくん達と話していて、
私が、今までココに来てから過ごしてきた
時間は、留学じゃなくて、日本にいた時
の延長で、特にアメリカに来なくても
日本でも同じ事ができたと思った。

 でも、学校が終わって、図書館で
0時まで目一杯勉強して、図書館が
閉まった後、軽くカップのコーヒーを
飲みながら、今日あった事をあさひや
ケンジくん達と話す生活。

カッコイイ!

 なんだか、これでやっと私が考えて
いた留学生活が始まった気がした。


 その後、あさひと一緒にアパートへ
帰って、

「真面目に、どこで寝る?」

 またそれ聞くの?
そんなの、あさひと一緒に寝るに決まって
るよねー。

「さっき言ったじゃん!
あさひと寝るんだって!」

 私が、もっかいそう言うと、あさひは
初めて、ちょっとピンクな顔で笑った。

 まったく、結局あさひも同じか。
そう思ったけど、不思議と嫌な感じは
しないで、むしろそれさえも、あさひが
可愛く感じた。

 これも好きな人だからだね。
それで、その日はめでたくあさひと一緒の
ベッドで寝られた。

 けど、もちろんその日は何もなし。
私だって、もちろん女の子だから、
いきなり襲うことはできません。
初日からいきなりわね。
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