姉妹ケンカ
「フフッ……
いつ来るのかな〜?」
「桜姉………」
桜姉は、笑いが止まらないのか
口元を手で抑え、窓の外を眺めていた
俺は、そんな桜姉を見て
嫌な予感しかせず、桜姉に声をかけた
「なに、美咲いたの?
全然気づかなかったー
てか、急に話しかけないでよ
ビックリするじゃん」
「桜姉………
また、椿姉の彼氏を誘惑する気…?」
桜姉の今の格好は……
下を向けば胸が見えそうな服と
白い太ももが完璧に見える短いスカートを穿いていた
完全に誘惑する気な格好だ
「うん?
この格好見て分からないのー?
勿論、誘惑するよ?
だって、婚約者でしょうー?
それは、絶対に墜とさないと〜♪」
「やめなよ………
椿姉、本気なんだよ…?
邪魔しないであげてよ…」
婚約者…………
両親に紹介するくらいなんだから本気としか思えない
「やめなよ……ってなに?
あんた、いつから私に反抗するようになったの?
次、舐めた口聞いたら………許さないよ♡?」
「……………………っ…」
桜姉は、俺に近づくと
俺の鼻を摘んで、ニコリと微笑んだ
俺は、これ以上言っても無駄だと思い
桜姉に何も言わなかった
桜姉………
俺ね………
桜姉より、椿姉の方が怖いと思うんだよ……
桜姉は、知らないと思うから忠告したんだ……
椿姉は……………
ピンポーン〜♪
家の呼び鈴が鳴り、母さんが待ってました!と言わんばかりに急いで玄関に向かいドアを開けた