寝ているカノジョ






四月も終わりに近づいてきた頃、
城井 仁奈が寝なくなった。


あんなに毎日寝てたのに
すっかり普通のクラスメートと同じように行動するようになった。





「城井さん、お眠り期は終わったの~?」


悠希が俺の机に座って、城井 仁奈に声をかけた。





「うん。今は起きてる期」

「てか、城井さんよくみたらかわいいよな~」


悠希、このチャラ男め。



俺は反射的に話を変えた。

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