寝ているカノジョ



そのまま仁奈を部屋に引き入れた。


ガチャッ


俺は後ろ手で鍵をかける。


「光くん?何か言って…
どうしたの?怖いよ」

後ずさりする仁奈を

俺はベッドに押し倒した。


「きゃっ!」

仁奈は小さな悲鳴をあげる。

俺はそのまま仰向けになっている仁奈にまたがり、

両手を仁奈の顔の横につく。



「お前さ、ムカつくんだよ」

思ってもない言葉が俺の口から出て

自分でも驚いた。

「お前のやってること、
全部イラつくんだよ!」


何で?俺はこんなこと言いたいわけじゃない。

今日、仁奈と二人きりになれたら、

言いたいことがあった。


でも、今俺は、それと逆のことを言ってる。


たぶんそれは、嫉妬のせい…


「悠希といちゃいちゃしやがって」




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