寝ているカノジョ


仁奈の顔を見てやっと実感がわいてきた。



仁奈…


やっと俺の…


「俺だけのもの…」

そう言って俺は仁奈を抱きしめた……



自分の体が、仁奈の体に染み込みそうなくらい

強く、強く、抱きしめた。



「好きだ…仁奈」










何時間も経った気がした。

俺はゆっくり抱きしめていた腕の力を緩めた。



「仁奈?」

「……」


え?寝てるし…


俺の体にもたれかかる仁奈を

お姫様抱っこして、ベッドに寝かせる。


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