寝ているカノジョ
しばらくベッドに腰かけて、
仁奈の寝顔を眺めていた。
仁奈の寝顔なんて、何回も見たことあるのに
今日は違う人に見えた。
何でだろう…
同じ顔なのに、何ていうか、
もっと身近に感じるというか…
今まで遠かった仁奈に
もっと近づけたってことだよな…
「お前、本当いつも寝てるよな」
俺はベッドの横に小さなテーブルとセットで置いてある
ふかふかの椅子に移動した。
どさっと深く座って
そのまま眠りについた。