寝ているカノジョ


「何が?」


「結局お前と城井はどうなったわけ?」

岡野はベッドに大の字に横たわって

俺にそう聞いた。


「どうって?」

「だからさ、もう付き合ってんの?」




あぁ…

そう言えば昨日そんなこと考えもしなかった。



でも、俺と仁奈は両想い…だよな?


じゃあ、付き合ってんのかな?

仁奈は俺のカノジョってこと…?







朝食も夕食と同じ場所で、

ビュッフェ形式だった。

部屋に入ると、俺の目にはすぐに仁奈の姿が入ってきた。


自分の好きな人なんて、どこでも、

どんな人込みの中でも、すぐに見つけられる。




だけど…

「……っ」

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