寝ているカノジョ
「何が?」
「結局お前と城井はどうなったわけ?」
岡野はベッドに大の字に横たわって
俺にそう聞いた。
「どうって?」
「だからさ、もう付き合ってんの?」
あぁ…
そう言えば昨日そんなこと考えもしなかった。
でも、俺と仁奈は両想い…だよな?
じゃあ、付き合ってんのかな?
仁奈は俺のカノジョってこと…?
*
朝食も夕食と同じ場所で、
ビュッフェ形式だった。
部屋に入ると、俺の目にはすぐに仁奈の姿が入ってきた。
自分の好きな人なんて、どこでも、
どんな人込みの中でも、すぐに見つけられる。
だけど…
「……っ」