寝ているカノジョ
俺は怒りで頭が沸騰していた。
「触んなっつってんだろ!!!」
俺を羽交い絞めにしてる男を
ぶっとばし、
仁奈を触っている男にとびかかった。
そのまま馬乗りになって、
そいつの首を両手でつかんだ。
その時…
「やめなさい!」
後ろからそう言う声が聞こえて、
俺は手の力を緩めた。
振り返ると、
担任、学年主任、他のクラスの男性教師数人と
悠希の班のメンバーたちが立っていた。
「瀬野君、彼を離しなさい。暴力はだめです」
担任が俺にそう言い放つ。
くそ…