寝ているカノジョ
「は?急に何?」
俺は顔が熱くなるのを感じて
城井 仁奈から目をそらした。
「今そう思ったから。
教室入ってくる光くんを見たら、
あーかっこいいって思って」
心臓がバクバクした。
何だよこれ。初めてだし。
「お前、俺を落としたいの?」
「ううん。今かっこいいと思ったから言っただけ。
思ったことをすぐに言わないと気持ち悪いから」
今、城井 仁奈はどんな顔してるんだろ?
見たいけど、顔向けたら、
俺の顔が赤いのがバレそう… 最悪。
「ねーねー、光くん。
こっち向いてよ」
冷静になれ、俺。