寝ているカノジョ





は!何してんの、俺!?




すぐに仁奈を離す。


「あ、ごめん…」


「何が?引っ張ってくれて、ありがとう」

仁奈が俺に微笑んだ。





少し乱れた髪。

あどけない笑顔。

キラキラ輝くきれいな目。







もう一回抱きしめたい。



「なんか、最近疲れてて…」

仁奈が俺から目を離して、また階段を降り始めた。

今度は手すりをしっかりと握って。




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