寝ているカノジョ
俺が俺じゃないみたい






ある日の放課後、

俺と悠希は下駄箱で靴を履き替えていた。





すると、突然悠希が、


「やべ~、俺教室にスマホ忘れたっぽい。
取ってくるわ」



と、ポケットをひっくり返しながらめんどくさそうに言った。


俺たちは、この後、ファストフード店に

行く約束をしていたから、

俺はここで待つことにした。





5分…


10分……


待っても悠希は戻ってこない。


ブブブブブッ


電話だ。


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