寝ているカノジョ


「もう!離せって!
俺、お前と好きで付き合ったわけじゃねーし!
興味もねーから、諦めろ!」




イラつく俺に危険を感じたのか

えりかもさすがに腕を離した。


「だって悠希がさ~…」


仁奈を追いかけようと歩きだした俺は

ぴたりと足を止めた。



「悠希?あいつがどした?」



「光はまだえりかのこと好きかもって…

今日10時に駅前ビルに行けば会えるって…」



「それ悠希が言ったのか?」



「そうだよ」



は?なんだそれ?


「それ悠希が勝手に言っただけだから。
ごめん、もう俺のこと諦めて。
俺、お前のこと好きじゃねーし」



< 59 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop