寝ているカノジョ


分厚い手帳を鞄から取り出して、

メモする仁奈を

じっと見つめた。

かわいいな…

プレゼントとかくれるんだろうか。



う、俺らしくないこと考えてる。

女からのプレゼントを期待するとか…

バカみたい。

だけど、やっぱり欲しいなって思ったり…









俺が会計を済まして店に出ると

仁奈が俺に言った。

「お金…」

「いいよ。誘ったの俺だし、おごらせて」

「ありがとう」


一つくらい、仁奈に男らしいとこ

見せたいしな。

< 85 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop