寝ているカノジョ
分厚い手帳を鞄から取り出して、
メモする仁奈を
じっと見つめた。
かわいいな…
プレゼントとかくれるんだろうか。
う、俺らしくないこと考えてる。
女からのプレゼントを期待するとか…
バカみたい。
だけど、やっぱり欲しいなって思ったり…
*
俺が会計を済まして店に出ると
仁奈が俺に言った。
「お金…」
「いいよ。誘ったの俺だし、おごらせて」
「ありがとう」
一つくらい、仁奈に男らしいとこ
見せたいしな。