寝ているカノジョ
仁奈はどこのグループだろうか…
ふと考えて、仁奈の席を見ると、
仁奈はいつも通り寝ている。
「瀬野、俺らのとこ、男一人足りないから入る?」
「あぁ、うん」
俺はクラスの男子、岡野に誘われて
適当にグループに入った。
しばらくして、委員長が声を張り上げた。
「静かにしてください!
大体決まったみたいですが…」
委員長の声に、静かになる教室。
「今日欠席の長田さんと、そこで寝ている城井ちゃんが
まだグループに入ってません。
女子が足りてないのは…えーと…
大橋君のグループと、瀬野君のグループですねー」
委員長は班決め表を確認しながら、俺の方を見た。
「じゃあ、私適当に決めますね。
城井ちゃんは、瀬野君のグループで、
長田さんは大橋君の…」
「待って、委員長~!」
委員長の話を遮ったのは悠希だ。