寝ているカノジョ
「大橋って、この前の席替えも、
仕組んで城井の隣になったらしいぜ」
同じグループになった男子、岡野が
俺に耳打ちしてきた。
「あいつ絶対、城井狙いだよな」
俺は何も答えなかった。
やっぱりな。
思った通り、悠希は席替えで仕組んでた。
確かに俺は、あいつに先を越されている。
でも、俺はあそこまで汚い手を使いたくない。
俺は俺のやり方で、
仁奈の心、
手に入れてやる。
って…
いつの間に、こんな恋に燃え上がる男に
なったんだ…俺は…