P.S 母さん、愛しています。
完全な人間不信にならねーのが不思議だろ?

それは、ばぁちゃんとおいちゃんと猫のミーがいたからだ。


間違っても実家に足を向けて寝んなよ!

その時点で不幸を振り撒いてやるからな!



「あーあ、女ってホントに厄介だー」



さらば、愚か者の母親よ。

お前に手紙を送るのも次で最後にしてやる。


「せいぜい呪いの言葉を楽しみやがれ!」


俺の人生に影を落としたお前と親父。

何があっても許さねーから。




「ふはっ!……ホント、バカみてぇ………」



強がる俺の上には空。

足元には黒い点々。

セメントに吸い込まれて、あっという間に消えて無くなる。


気持ちなんてこれとおんなじ。


愛情なんて、クソ食らえだっ!!


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