P.S 母さん、愛しています。
『拝啓 前沢千花 センセ ♡』
書きながら思い浮かんでくる声は莉央。
俺のことを人一倍理解してくれるやつ。
他の女に代わらねぇ。
だけど、いつかは別れの日もやってくる。
大事すぎるもの程遠ざけてくんだ。
でないと、後が悲し過ぎるから。
『先生の本が1日も早く書店に並ぶのを待ってます!最高傑作への近道は書き続けること!
応援してます。これからもずっと。
だから………』
「だから……ゼッタイに筆を折らないで下さい!……と。……はは…」
書き終えて虚しくて笑った。
書いてる俺が呪われてるような気分がしてくる。
「どういうんだよ。これ…」
やるんじゃなかったよ、こんなこと。
あいつをつけあがらせるだけだ、こんな手紙。
「バカくせぇ」
封筒に入れながら汚い言葉を吐いた。
俺はこれから先もずっと、こんな言葉を吐きながら生きてくんだ。
「お前らのせいでな」
自由を選んだ2人。
俺の存在なんて有っても無くてもいいように生きてるヤツら。
自由なんてクソ食らえだ。
だれが簡単に自由なんて与えてやるか。
もがいて苦しんででも書き続けろ。
筆を折るなんてこと、ゼッテーにさせてやらねぇ!!
悔しかったら這い上がってこい!
10年前のあの日のように。
「もう二度と、だれも好きにならない!」
あの言葉に誓え。
書きながら思い浮かんでくる声は莉央。
俺のことを人一倍理解してくれるやつ。
他の女に代わらねぇ。
だけど、いつかは別れの日もやってくる。
大事すぎるもの程遠ざけてくんだ。
でないと、後が悲し過ぎるから。
『先生の本が1日も早く書店に並ぶのを待ってます!最高傑作への近道は書き続けること!
応援してます。これからもずっと。
だから………』
「だから……ゼッタイに筆を折らないで下さい!……と。……はは…」
書き終えて虚しくて笑った。
書いてる俺が呪われてるような気分がしてくる。
「どういうんだよ。これ…」
やるんじゃなかったよ、こんなこと。
あいつをつけあがらせるだけだ、こんな手紙。
「バカくせぇ」
封筒に入れながら汚い言葉を吐いた。
俺はこれから先もずっと、こんな言葉を吐きながら生きてくんだ。
「お前らのせいでな」
自由を選んだ2人。
俺の存在なんて有っても無くてもいいように生きてるヤツら。
自由なんてクソ食らえだ。
だれが簡単に自由なんて与えてやるか。
もがいて苦しんででも書き続けろ。
筆を折るなんてこと、ゼッテーにさせてやらねぇ!!
悔しかったら這い上がってこい!
10年前のあの日のように。
「もう二度と、だれも好きにならない!」
あの言葉に誓え。