P.S 母さん、愛しています。
これまでだってそう思って生きてきた。


嬉しいことも楽しいことも、悲しいことも悔しいことも、全部前向きに受け止めてきた。


今日の為の生きてたけど、それが明日という日に繋がった。


そして、今の自分がある。

後悔なんて、これっぽちもしてない!




「これっぽちも……」


暗くなっていく液晶画面に涙が浮かぶ。


強い我が子に比べ、なんて情けない親なんだ、私は。




「陽希……ごめんね……」



大きくなったろうね。

逞しくなっただろう。


身長はどの位ある?

高校生活はどう?


彼女はできた?

友達はいる?



気になることは何も聞けない。


私は、愚かな母親だからーーー。



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