魔神戦記 the MOVIE!
「この土壇場で一発逆転が可能なのか…?」
蜂姫は頷いて、胸元から一枚のカードを出した。
便利な乳だな…
そのカードは黒い光沢を帯びており、キャッシュカード程度のサイズ。
蛇足だが、カードには今ならもれなく乳の温もりが付属するだろう…
「何のカードなんだ?」
「このカードはディノウンの分身とも言うべきものよ。
エスペランに接触させれば、このカードに植え付けたディノウンの精神コピーがエスペランに入り込んで、内部からプログラムを書き換えるの」
「どっちみち、エスペランを探すことには変わり無いワケか。
そう言えば、俺の縁想海はどこまで行ったんだ?
ワクチンをコピーして、本体に戻らせようとしたんだが…」
「アレのこと?」
蜂姫が指差す方には、既にグリップの状態に戻っている縁想海が転がっていた。