魔神戦記 the MOVIE!
 
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その頃。

俺が居た無限の荒野とは似ても似つかない深いジャングルの中で、足止めを食らっていたルシヴァナとラシス。

「おい、ラシス…
見ろよ。
空に光の線が走ってるぜ!」

「あれは…
もしかして、ウノサスが?
光が差す方向にエスペランが居るというの?
でもどうしてエスペランの居場所が分かったのかしら?」


「ゴチャゴチャ考えても始まらねェぜ。
あの光に向かって行けば、ウノサスに合流できるかも知れねェ。

そうと決まれば…
ラシス、俺の背に乗れ!」

「分かったわ」

ラシスはルシヴァナの、馬の半身部分の背に乗った。

流石にラシスは「またがる」ということはせず、椅子に座るように横向きでルシヴァナの背に腰掛けた。

「よし、行くぜぃっ!」


ルシヴァナは鬼霊槍アガストをブン回して進行方向の木々を薙ぎ倒しながら、ジャングルの中を駆け抜けた。


(ウノサス、もうすぐ行くわ)



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