魔神戦記 the MOVIE!
「転送!?
どういうことだ?」
仲間達の元に戻った俺は、その意味を透徹に尋ねた。
「妖神と獄神が、最終手段として残しておいた作戦だ。
既に、この電脳空間では強力になり過ぎた奴を倒すのは不可能。
よって奴を他の空間に転移させ、そこで倒す」
「じゃあ、お前がこっちの世界に来たのは…」
「その作戦を実行するには…
奴が勝ち誇った瞬間に、まだ奴が学習していない能力を持つ者が、速やかに段取りを済ませなければならない。
つまり私は、この作戦を使うことになった時のために待機していたのだ」
そうか…
ディノウンとリ・シュウは、俺達が失敗した時のことも考えて透徹とコンタクトを取っていてくれていたのか。