ニャン山村の大冒険
そしてなんだかんだで、ニャン山村は負けた。


「もう二度とその面見せるんじゃねぇぞ」
嘉神はニャン山村のテンプルに唾を吐き、屋上を後にする。


「えっぐ…ひっく…」
プライドもテンプルもボロボロにされたニャン山村は屋上で一人、顔面がぐちゃぐちゃになるまで泣いた。


父以外の相手に負けた。
その現実がニャン山村に重くのしかかり、ニャン山村はそれから逃げるようにギャンブルへ走った。

毎日毎日ギャンブルをし、酒を飲み、負けては借金を増やし、勝ってはキャバクラへ注ぎ込む。
もう人としてダメになっていたニャン山村。

そこへ一本の電話が…。
< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop