Miracle
「あっそ。その言葉何回使ったか知らないし別に知りたくもないけど、引っかかる奴も多そうね。」

「だはは!!お腹いてー!なあ、俺ってそんなに誰彼構わずこんな事してると思ってんの?」

そう言って、さっきよりもあたしとの距離を縮めて来た。

あたしは迷わず、真っ直ぐ杉崎優太の目を見て言った。

「このあたしをその辺の女と一緒にしないでよね。あたしは別に惹かれない。」

「ふ〜ん、そうなんだ。」

そう言いながらどんどん近づいて来る杉崎優太。

「ねえ、キスしちゃう?」

「…する気も無いのに必要以上に近づくなっての。」

「する気はあるよ?いいの?」

聞いてんじゃねえよ、この糞野郎。
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