Miracle
「え、まじで?部屋取る?」

「部屋で食べるの?」

「そりゃ外じゃ、ちょっとねえ。」

「へ〜!どのくらい美味しいの?」

「…ん?」

「その料理!」

「…。」

意外にも杉崎優太が黙った。

「何?どうしたの?ここの料理美味しいってテレビでやってたんだもん、それかなって期待するじゃん!」

「はいはい。ズレてんな〜。」

その言葉は杉崎優太にとって軽い物なんだって分かってた。

けどあたしには、重い一言だった。

元彼を好きだった時に散々元彼に言われた言葉だったから。
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