Miracle
あたし達は自転車を取りに行って校門に向かった。

そこには見覚えのある黒光りした高級車が停まってて、案の定杉崎優太が外で待ってた。

あ、やべー…。

完璧忘れてた…。

「おっせー。」

「「ええ!?」」

あ、言うのも忘れてた…。

「どちら様?」

「車でお迎えって…。」

「「百合!?」」

うっわー。

ちょっと面倒くさい…。

「…紹介するわ…。杉崎優太。ナンパから助けてくれた人。んで、奈々と亜依。友達。以上。」

「彼氏?」

「イケメーン!」

「彼氏じゃないし。」

「まだね?立候補して落としてる最中だよ!」

「「わーお!」」

落ちないっつーの、キスしちゃったけど!
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