Miracle
え、何…。

あたしが着るの?

試着室に入ると既に3着のドレスがあった。

「…。」

「とりあえず、どれか着て。」

そう言って杉崎優太は試着室のドアを閉めた。

あたしは恐る恐る値札を見た。

85万…。

どこに行くためにこんなに払わなきゃいけないの…。

「どう?着れた?」

まだ着てねえよ!

つか、着れねえよ!
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