Miracle
けど、後ろのファスナーを閉められない…。

手が届かない…。

「着れた?」

「後ろに手が届かないです…。」

そう言ったら杉崎優太がドアを開けた。

慣れた手つきでファスナーを上げてくれた。

「うん、いいじゃん!ピンクにする?」

「はい?」

「この際だから黒も着てみてよ。て事で次黒ね。」

そう言って又出て行った。

と思ったら又入って来た。

「ファスナーね。降ろすよ〜。」

そう言って降ろしてくれたけど…。
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