キミが好き。【短編】
「なーにサボってんだよ?!」
バシ
と、おでこを叩かれた所から広がる体温。
それを逃がさないように右手で押さえる。
「…痛い。」
少し背伸びして、キミにお返しをする。
バシ
「へへっお返し♪」
ニコって笑ってみたらキミが持っていた黒板消しであたしの目の前で
パンッ!
「ごほっごほっ!…こほ。」
白い煙があたしの前に現れた。
「バーカ!」
って言ってあたしの髪の毛にのった粉を払う。
また、そうやってあたしをからかう。
でも、そんなキミも大好き。
「も〜〜!!酷いよぉ!」
「ごめんなぁ?あー。俺の指にもついたじゃん。」
右手をパーにしてあたしに向けた。
そこには、綺麗に粉が指についていた。
「あはは。汚ーい!」