運命のヒト*゚。+
第1章 痴漢
えりは今日、授業が2限から。
だからいつもの3本後の電車に乗った。

いつもは風の通る
電車の中には
通勤ラッシュで
スーツを着た人ばかり。


『まぢツイテなぃゎ…。』
思わず声にだしてしまぅ。

加齢臭、キツィ香水で満たされた空気の2両目。


でも
えりは、立って見る
いつもとはちょっと
違う光景に
見とれていた。

博多湾の
どこまでも続く青い世界に引き込まれていた。




知らぬ間に
えりは吊革に頼り、
ゅらゅら首を動かしながら立ったまま
眠ってしまっていた。



そして
知らぬ間にえりの背後に
1人の親父が
立っていた……。
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