私は、エレベーターで恋に落ちる
オフィスに戻ると、戸田さんのイラついた声が響いて来た。
「だから、何度言えばわかるんだ?違うって言ってるじゃないか」
「ちゃんと説明してもらわないと分かりません」
ルナちゃんと戸田さんが派手に言い合っている。
「篠原さんなら、そんな説明いらなかった」
「だったら、もう一度彼女と仲良くすればいいじゃないですか?」
「ああ、そうするよ」
戸田さんも、ルナちゃんをなだめようとはしない。
ちょと待って。そうするよって、何のこと?
何で私が、戸田さんと仲良くしなきゃいけないのよ。
ルナちゃんが、戸田さんをにらみつけた。
ぷいっと背を向けると、こっちに向かって歩いてきた。
「ルナちゃん、言っとくけど……」
私にもにらみつけようとしてるルナちゃん。
「もう、戸田さんなんかいいんです。ルナの気持ち分かってもらえませんから」
「それはいいんだけど……」
その、宙ぶらりんになった伝票はどうするの?
と言いかけて、やめた。
せっかく部外者なんだから。
「何ですか?」
彼女は、苛立った顔のまま私をにらみつける。
「頑張って、二人で解決してね」
「あの……篠原さん」
お昼休みに気分転換に外に出ようと思った。
エレベーターホールまで来た時に、戸田さんに声をかけられた。
「戸田さん?」
「ちょっといいかな?」
「はい」
エレベーターが来るまで、二人で並んで立っている。
以前なら、二人っきりでいるなんてことがあったら、戸田さんに近づけて嬉しかったのに。
ルナと並んで楽しそうに見えたところを見てしまってから、戸田さんを見ても、一切そういう気持ちにはならなくなっていた。
「えっと、今日の帰り一緒に食事でもどうかな?」
「だから、何度言えばわかるんだ?違うって言ってるじゃないか」
「ちゃんと説明してもらわないと分かりません」
ルナちゃんと戸田さんが派手に言い合っている。
「篠原さんなら、そんな説明いらなかった」
「だったら、もう一度彼女と仲良くすればいいじゃないですか?」
「ああ、そうするよ」
戸田さんも、ルナちゃんをなだめようとはしない。
ちょと待って。そうするよって、何のこと?
何で私が、戸田さんと仲良くしなきゃいけないのよ。
ルナちゃんが、戸田さんをにらみつけた。
ぷいっと背を向けると、こっちに向かって歩いてきた。
「ルナちゃん、言っとくけど……」
私にもにらみつけようとしてるルナちゃん。
「もう、戸田さんなんかいいんです。ルナの気持ち分かってもらえませんから」
「それはいいんだけど……」
その、宙ぶらりんになった伝票はどうするの?
と言いかけて、やめた。
せっかく部外者なんだから。
「何ですか?」
彼女は、苛立った顔のまま私をにらみつける。
「頑張って、二人で解決してね」
「あの……篠原さん」
お昼休みに気分転換に外に出ようと思った。
エレベーターホールまで来た時に、戸田さんに声をかけられた。
「戸田さん?」
「ちょっといいかな?」
「はい」
エレベーターが来るまで、二人で並んで立っている。
以前なら、二人っきりでいるなんてことがあったら、戸田さんに近づけて嬉しかったのに。
ルナと並んで楽しそうに見えたところを見てしまってから、戸田さんを見ても、一切そういう気持ちにはならなくなっていた。
「えっと、今日の帰り一緒に食事でもどうかな?」