【企画】もしもばなし




「…もしもばなし」




不意に、智と目が合う。



もう雪なんてほとんど降りやんでいるのに、同じ傘の下にいるふたり。




「俺も好きって言う」



「じゃあ、もしも私が本当は智にしかチョコ作ってないんだよって言ったら?」



「知ってるよって言う」



「え?」



「あんながっつり俺の名前書いといて余ったからって言い張る沙耶、なかなか可愛かったけど」




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